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全国信用協同組合連合会 購入型クラウドファンディング「MOTTAINAIもっと」サイトを立ち上げ。地域の起業家、商店らによる新製品・サービスの開発資金を消費者から広く募集。(RIEF)

2016-12-06 16:52:46

mottainaiキャプチャ

 

 信用組合の中央機関である全国信用協同組合連合会(東京)は、ミュージックセキュリティーズ(MS)などと提携して、クラウドファンディング事業に参入した。地域の生産者の製品・サービス等の開発資金を消費者から募集し、開発した製品等を特典とする活動の専用サイト「MOTTAINAIもっと」を立ち上げた。全国の信用組合が発掘する地域の起業家、商店等を小口資金の輪で支える。

 

 購入型クラウドファンディングで連携したのは、全信連とMSのほか、伊藤忠商事、毎日新聞の4社。全信連は昨年6月に、地域の起業家等に個人が投資する投資型クラウドファンディングで包括提携を結び、これまでに9つの信組が地域企業の小口資金調達を進めている。

 

 購入型は、事業者が新たな製品やサービスを開発するために必要な資金を調達する仕組みで、投資型とは異なり、金銭でのリターンはない。その代わり、完成した製品やサービスが出資者に提供される。

 

 サイトの立ち上げと同時に募集が始まった福島県会津若松市の「ホームベーカリーコビヤマ」の場合は、ドイツのクリスマス菓子で有名なシュトーレンを会津風に仕上げた「会津が香るシュトーレン」の開発費50万円を募集。もう一つは愛知県田原市の農業生産の「マーコ」が目指す「無農薬トマト」の開発。目標額80万円。

MOttainai1キャプチャ

 

 特典はシュトーレンの場合、6000円の支援額で、シュトーレン(小)と地元の醸造酒などの入った限定セット。「無農薬トマト」は、栽培したトマトと、トマト餃子のセット、などとなっている。

 

 サイト名の「MOTTAINAI」は、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんが提唱して世界共通語となっている。伊藤忠商事は、MOTTAINAIブランドのライセンスを保有しており、今回の提携で提供する。MSはクラウドファンディングの分野では国内のパイオニアとして実績がある。毎日新聞は、今回の活動をメディアとして情報発信して支援する。

 

 各地の信組は、地元の起業家や商店等を発掘、小口資金調達を支援するとともに、事業化につながる場合は、自らも資金支援を展開する。

https://mottainai-motto.jp/

http://www.zenshinkumiren.jp/pdf/h28/20161108.pdf