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青森県で、県内企業と生協による初の再エネ電力の市民電力会社が小売り電力市場に参入。県内の市民風車の電力を仕入れ(各紙)

2017-04-11 22:44:12

marugunキャプチャ

 

  各紙の報道によると、青森県の市民電力会社、青森県民エナジー(八戸市)が同県内で家庭向けの電力小売り事業に参入すると発表した。同社は青森県生協の出資を受けて設立され、当面、小売り電力も生協の組合員向けに販売する。販売する電力は地元も市民風力発電会社から仕入れるとしており、市民による市民の電力事業となる。

 

 青森県民エナジー社は今年1月に生協などの出資で設立された。青森県内で初めて県全域を供給対象とする小売電気事業者として活動を始めた。資本金900万円のうち未来エナジーホールディングス(八戸市)が83・3%、県民生協が16.7%を出資している。


 販売する電力は当面、同県大間町の風力発電「市民風車まぐるん」から買い取る。供給電力に占める再生可能エネルギー発電の割合は最大7割、最少でも3割を目指すとしている。一般家庭向けの小売り電力は生協組合員に対象を絞る。5月から切り替え予約を受け付け、6月から供給を始める予定。

 

 小売り対象とする生協は、青森市をメインとする県民生協(約9万5000人)と、県庁生協(約5万人)の加入者を対象とする。当面は5000件程度の契約獲得を目指すとしている。今後、県内の他の生協とも連携し、販売網を広げていく方針だ。

 

 電力の基本料金は東北電力と同じだが、使用量に基づく料金は3%安く設定するという。また7月からは中小ビルや工場など契約50kW以上の「高圧」向け販売も始める予定。



 青森県民エナジーの代表で未来エナジーの代表でもある富岡敏夫氏は「県民の電力の選択肢に『自然エネルギー』が加わった。エネルギーの地産地消にもつなげたい」と述べている。

 

https://enechange.jp/utilities/mirai-energy