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環境金融研究機構(RIEF)第8回勉強会開催。講師は東京海上ホールディングスの長村政明様。FSB・TCFD報告の概要と今後の展望をじっくりお聞きしました(RIEF)

2017-04-22 00:58:04

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 一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)は21日、第8回勉強会を開催した。講師は、東京海上ホールディングスの長村政明氏。同氏は、金融安定理事会(FSB)の指示で作業を進めている企業の気候関連財務情報開示作業部会(TCFD)に、日本から唯一、参加している。

 

 TCFDは昨年12月に、検討成果である「フェーズⅡ」の提言を公表、現在、最終報告の取りまとめ中とされる。勉強会では、この提言の詳細な解説とともに、背景説明等をしていただいた。

 

 提言では、気候変動が及ぼす企業価値への影響を、シナリオ分析を用いて開示するという従来にはない視点が示されている。特に、シナリオ分析の扱い方について、あるいは既存の多様な情報開示手法との調整等などについて、興味深い指摘があった。参加者との質疑もはずんだ。

 

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 今後の予定では、TCFDの最終報告を受けて、FSBは6月にも自らの報告としてとりまとめ、7月のドイツ・ハンブルグで開くG20(20カ国蔵相・中央銀行総裁会議)で、報告を了承する手順となる見込みだが、パリ協定に疑義を持つトランプ政権が、従来の予定に沿った形での「了承」に異議を唱えるかどうかが、焦点になっている。

 

https://www.fsb-tcfd.org/