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第一生命保険、海外・途上国の事業家へのクラウドファンディングサービスの「クラウドクレジット社」に1億円を出資。ESG投資の一環として(RIEF)

2018-04-12 08:03:47

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 第一生命保険は、インターネットを通じて個人投資家から集めた資金を途上国などの事業者、個人に融資するクラウドファンディングサービスを提供する国内ベンチャー企業「クラウドクレジット社(等(東京)に、ESG 投資の一環であるインパクト投資として1億円を出資した。

 

 クラウドクレジット社は2013年の設立で、インターネットを通じて主に国内の個人投資家から募った資金を、欧州やラテンアメリカなどの海外の消費者ローンや事業者ローン、延滞ローンなどに投資するソーシャルレンディングのほか、途上国等でのマイクロファイナンスに資金供給する。

 

 個人投資家は自分が投資したいファンドをネット上で選び、資金の供給先を応援しながら、投資リターンも得る形だ。期待利回りは、2.5%~13.5%に設定されており、比較的高い投資リターンが示されている。

 

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 投資家はクラウド社に預託金を託すとともに、自分が選んだファンドに匿名組合出資をする。クラウド社は子会社としてクラウドクレジット・ファンディング合同会社(SPC)を設立、同社に集めた出資者の資金とクラウド社の資金を、海外のクラウド社の子会社に貸し付ける形をとる。この海外子会社が、現地のパートナー企業と連携しながら、現地の事業者等に融資をする流れだ。

 

 クラウド社の累積出資額は93億円に達している。第一生命は、「今回の投資を通じて高い投資収益を期待するとともに、社会的インパクトが期待されるクラウドクレジットの取組みを資金面からサポートする」と指摘、ESG投資の一環として支援する。

 
 クラウドクレジット社の代表取締役の杉山智行氏は「 第一生命からの株式出資のプロセスにおいて、機関投資家の規模の大きな資金を現実に動かすに足る社会的リターンの計測について、多くの示唆を得た。 今後、ファンドの経済的リターンのみならず社会的リターンについても計測基準を策定して可視化し、投 資家の方や社会への開示を行いたい」と述べている。

http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2018_002.pdf