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前仙台市長の奥山恵美子氏、市長時代の政治団体の残金を活用し、「市民活動応援賞」を創設。5年間限定。資金を使い果たせば終了(河北新報)

2018-06-06 12:13:19

okuyama1キャプチャ

 

   前仙台市長の奥山恵美子氏(66)が、市民グループを顕彰する「市民活動応援賞」を創設した。解散した奥山氏の政治団体「仙台みどりと風の会」の残金を活用し、審査に通ったグループに賞金10万~30万円を贈呈する。第1回は7月1日に募集を開始する。

 


 2期8年を務めた奥山氏の政治団体は、昨年8月の市長退任に伴い11月末に解散。精算の結果、政治資金約500万円が残り「広く市民活動に活用する」と解散総会で決めたという。

 

 奥山氏が会長を務める同名の任意団体「仙台みどりと風の会」が残金を引き継ぎ、賞運営に当たる。財源に限りがあり、2022年までの5年間限定となる。

 

 「小さな組織でも確かな志や願いがあり、地道に活動するグループに光を当てたい」と奥山氏。「賞の形であれば、支援者が奥山市政に託した思いを生かせるのではないか」と語る。

 

 応募資格は市内や近郊で3年以上続くグループ。若者と高齢者の交流や他団体との連携で、地域課題解決に取り組んでいることを条件にする。応募は自薦のほか、市民活動に詳しい専門家を推薦委員として委嘱し「立派だが、奥ゆかしくて応募しないグループ」(奥山氏)を探し出してもらう。

 

 書類選考による10月23日の第1次審査で8~10グループに絞る。11月29日の第2次審査で活動内容や成果を公開プレゼンテーションしてもらい、最終的に5グループ程度を選ぶ。

 

 審査委員は奥山氏と、市長在職中に交流のあった大学教授ら4人。宮城学院女子大の宮原育子教授に委員長を依頼する。

 

 贈呈する賞金の額は各グループの活動内容や使い道に応じて決める。審査結果発表は12月中旬。表彰式を行わず、奥山氏がグループを訪ね「クリスマスプレゼント」として直接手渡す。

 

 6月中旬ごろ開設する任意団体のホームページに募集要項と応募用紙を掲載する。募集は9月30日まで。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180606_11035.html