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金融NPOの「グラミン日本」設立。融資金利は6~7%。融資額は当面、最高額20万円。他のNPOバンクより、控えめな「一歩」(RIEF)

2018-09-17 00:06:40

gramin1キャプチャ

 

 バングラデシュのグラミンバンクをモデルとして、貧困や生活困窮状態にある人々に、低利・無担保で少額融資を行う「グラミン日本」の関係者が設立会見を行い、融資条件等を明らかにした。貸付金利は年利6~7.5%、無担保で融資額は当初、最高20万円としている。

 

写真は、13日に、グラミン日本の設立を発表する菅正広理事長(右)と百野公裕理事)

 

 融資期間は半年または1年。融資額は最高20万円だが、今後は条件に応じて増額していくという。資金面では2018年3月から5月末までの約3カ月の間のファンドレイジングで1038万円を調達、さらに追加の募集もしているという。記者会見で理事長の菅正広氏らは、今後、資本金7億円を寄付などで調達すると説明した。http://rief-jp.org/ct7/82500

http://rief-jp.org/ct7/72838?ctid=64

 

 また、年利6~7.5%の金利は、一般のカードローンなどでは、年収300万円以下の低所得層は年利10%台となるのが一般的なので、それよりも割安の金利になると説明している。

 

 日本にはすでに、非営利の金融活動を展開するNPOなどの活動が20年以上にわたって続いている。そんなNPOバンクの融資条件をみると、神奈川県で女性の起業支援を中心に活動している「女性・市民コミュニティバンク」の場合、融資上限は1,000万円、年利1.8~3.0%、融資期間最長5年。

 

 「東京コミュニティパワーバンク」もほぼ同じで、年利は1%5%など、グラミン日本よりも低利で貸し付けている。ただ、これらのNPOバンクは、個人向けにも融資するが、主にコミュニティ活動をするNPOや住民団体の活動支援に、中長期資金を融資するのに対して、グラミン日本は個人の就労支援などに限定した短期融資という違いがある。

https://grameen.jp/