HOME8.温暖化・気候変動 |茨城・神栖の洋上風力発電施設 8基増設が本格着工(茨城新聞) |

茨城・神栖の洋上風力発電施設 8基増設が本格着工(茨城新聞)

2012-05-24 09:54:19

神栖市沖で2隻の専用作業船を使用して洋上風力発電設備の増設が進められている(ウィンド・パワー提供)


神栖市沖で2隻の専用作業船を使用して洋上風力発電設備の増設が進められている(ウィンド・パワー提供)


茨城県神栖市沖で進められている洋上風力発電施設の8基増設工事が本格着工した。同市南浜の沖合では、18日から専用作業船(SEP船)2隻を使用し、海上施工による基礎くい打ちが始まった。同市などで風力発電事業を展開するウィンド・パワー(神栖市、小松崎衛社長)によると、これまでに設置した洋上風力発電設備は、全て陸側から伸ばした大型クレーンに、接続した油圧ハンマーを使用するなどして施工したが、今回はSEP船と呼ばれる専用船を用いて海上での建設工事を行う。SEP船を用いた海上施工の風力発電建設工事は日本で初めてという。

平らな土台の四隅に足の部分が付いたSEP船は、作業場所で足を海底に下ろして安定させることができるため、波の影響を受けずに陸地と同じように作業ができるという。現在1隻が支障物の撤去、もう1隻がくいの打設を行っている。

現場は、既に稼働している同市南浜の洋上風力発電施設の北側で、護岸から約50メートルの海上。250メートル間隔で8基建設する。稼働中の7基と合わせた発電能力は計3万キロワットに上り、一般家庭1万5千世帯分の年間消費電力を賄える計算になる。

くい打ち終了後、6月中旬には風力発電施設本体の建設に着手する。設備は年内に完成する見込み。試験運転を経て来年3月中旬にもフル稼働する予定だ。

 

http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13377015556488