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ドイツの太陽光発電、過去最高の22GWH (Reuters)

2012-05-28 21:33:28

農場の屋根に太陽光発電装置を取り付ける作業員(2012年3月21日、独バイエルン州ランツフート近郊)
農場の屋根に太陽光発電装置を取り付ける作業員(2012年3月21日、独バイエルン州ランツフート近郊)


【ベルリン26日ロイター時事】ドイツの再生可能エネルギー関連シンクタンク、国際経済フォーラム再生可能エネルギー(IWR、本部ミュンスター)のディレクター、ノルベルト・アルノホ所長は26日、同国の太陽光発電量が25、26日の昼ごろの時間帯に過去最高の22ギガワット時(GWH)を記録したことを明らかにした。

 同国政府は昨年、福島原子力発電所の事故を受けて、8基の原発を直ちに閉鎖し、残りの9基を2022年までに閉じることとし、その分風力や太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーで発電することを決めた。

 アルノホ氏は「過去にこれほどの太陽光発電をした国はない」とし、「この数週間、何回か20GWHに近づくことはあったが、25、26日に初めてこの水準を上回った」と指摘した。同氏は、先進工業国の一つが平日(25日)に電力需要の3分の1、工場やオフィスが休みの土曜(26日)には半分近くを太陽光発電で賄えることが示されたと強調した。1年前の太陽光発電量は14GWHだった。

 政府の再生可能エネルギー促進政策もあって、ドイツは世界でもトップの同エネルギー利用国となり、年間の総電力需要の約20%は同エネルギーから得ている。また、同国で設置された太陽光発電設備の能力は諸外国のほぼ全てを合わせたほどに達しており、太陽光発電は年間需要量の約4%を占めている。同国は温室効果ガス排出量を2020年までに、1990年比で40%減らすことを目標にしている。

 ドイツの太陽光発電装置の能力は11年に7.5GW増え、さらに12年第1四半期(1~3月)に1.8GW拡大して、合計26GWとなった。

 

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2012052800241