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ネスプレッソ、サプライチェーンや製品のライフサイクルも含めたフル・カーボン・ニュートラルを2022年までに達成を宣言。コーヒー農場での植林やオフセット活動等をグローバル展開(RIEF)

2020-09-25 13:04:14

Nespresso001キャプチャ

 

  カプセル式コーヒーのネスプレッソ(スイス)は、サプライチェーンや製品のライフサイクルも含めたフル・カーボン・ニュートラルを2022年末までに達成すると宣言した。同社はすでに事業分野においてはカーボン・ニュートラルを達成しており、これを全バリューチェーンに拡大することになる。消費者は、サステナブルなコーヒーを楽しめる。

 

 同社はカプセル式(ポーションタイプ)のコーヒーを専用マシンにセットして、コーヒーを抽出する商品とコーヒーの販売をグローバルに展開している。それらの事業から排出される温室効果ガスについては、2017年以来、Scope1~同2でのカーボン・ニュートラルを達成している。今回はこれをScope3にまで拡大する。

 

Nespresso002キャプチャ

 

 フル・カーボン・ニュートラルの達成のため、同社ではコーヒー豆を調達する農場とその周辺の森林等に植林(insetting)をするほか、多様なオフセット事業を展開する。植林活動は、コロンビア、グアテテマラ、エチオピア、コスタリカ等のコーヒー産地で、NGOと協力して展開する。

 

 オフセット事業としては、森林保全・回復事業や周辺コミュニティでのクリーンエネルギー事業展開(offsetting)を行う。

 

 すでにネスプレッソの各店舗で使用するエネルギーを100%再エネ化しているほか、製品を製造する工場での燃料についてもCO2排出量ゼロのバイオガスを増やす。ネスプレッソ・マシーンへのリサイクルプラスチックの使用を減らし、カプセルもリサイクル可能なアルミニウム製を採用する。

 

 CEOのGuillaume Le Cunff氏は「気候変動は現実に起きている。その対応は、我々がサステナビリティへのコミットメントを、いかに早く、幅広く展開できるかにかかっている。だから今回、カーボン・ニュートラルのコーヒーを顧客に提供するコミットメントを加速させることとした。サステナブルで品質の高い、希少なコーヒー豆から抽出した一杯のコーヒー。これこそが我々とコーヒー産業が、この重要な問題に取り組んで世界に貢献できることと信じている」と述べている。

https://www.nestle-nespresso.com/news/every-cup-of-nespresso-coffee-will-be-carbon-neutral-by-2022