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孫正義社長、メガソーラーで吠える 「太陽がだめでも水力がだめでも…」 (各紙)

2012-07-02 21:53:36

セレモニー終了後、取材に応じる孫正義社長=京都市伏見区(板東和正撮影)
セレモニー終了後、取材に応じる孫正義社長=京都市伏見区(板東和正撮影)


各紙の報道によると、ソフトバンクは同社子会社のSBエナジー(東京)が事業者となる京都府初のメガソーラー(京都市伏見区)を1日、稼働させた。稼働を記念して運転開始セレモニーが現地で開催された。その中で、ソフトバンクの孫正義社長は「通信も電気があって初めてつながる。再生エネルギー事業は、今後IT事業とも相乗効果が図れる」として、再生エネ事業に力を注いでいく考えを示した。

 同グループは約8万9千平方メートルの敷地のメガソーラーを京都市の自社所有地に2基設置している。合計で約1万7千枚の太陽光パネルに及ぶ発電出力は、京都府内で最大の計約4200キロワットに達する。7月1日にまず1基目が運転開始。2基目は9月1日から発電する予定。セレモニーには、孫社長の他、京セラの稲盛和夫名誉会長らも駆けつけた。

孫社長は、関西電力が、大飯原発3号機(福井県おおい町、118万キロワット、加圧水型軽水炉)を再稼働させることに触れ、「安全対策が不完全な中、誠に遺憾」と発言。「原発の事故から、何としても再生エネルギーを作らないといけないという思いでやってきた。原子力に対する依存をゼロすることは、再生エネルギーや省エネなどで可能」と指摘した。

 この日は、同地以外でも、SBエナジーが事業者となる群馬県のメガソーラーも稼働を開始した年度内には長崎県、徳島県、栃木県など国内5カ所でもメガソーラーが稼働する予定だ。孫社長は、「電力の仕事はまだ素人だが、余力のある限り、広げていきたい」と力を込めた。孫社長は「たとえ、太陽がだめでも、水力がある。水力がだめでも、風力がある。自然をさまざまな形で生かして、目の前のリスクを考えず、長い目で真実のコスト価値はどこにあるのか見極めてほしい」と訴えた。