一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

【ベルリン１６日ロイター時事】ドイツのメルケル首相は１６日、ベルリンで始まった地球温暖化対策を話し合う閣僚会合であいさつし、各国首脳が温室効果ガスの排出制限についてできるだけ早期に合意しなければ、温暖化は劇的なペースで加速すると警告した。閣僚会合は、今年１１～１２月にカタール・ドーハで開かれる国連気候変動枠組み条約第１８回締約国会議（ＣＯＰ１８）に向けたもの。

　昨年１２月の南アフリカ・ダーバンで開かれたＣＯＰ１７で各

国は、世界最大級の温室効果ガス排出国にも強制的に排出を抑制させる新たな取り決めを２０１５年までにまとめることで合意した。しかし、温暖化のペースを鈍らせるにはこれではあまりにも手ぬるいとの批判が出ている。

　メルケル首相は「最も大事なのは時間だ」と強調した。会議参加者は、世界の気温が産業革命前に比べて２度以上上昇しないようにするにはどうするか、話し合っている。

　ただ、ドイツでも温暖化対策は円滑に進んでいない。アルトマイヤー環境相は１５日、同国日曜紙ビルト・アム・ゾンタークとの会見で、同国の気候変動対策面での目標の達成は難しいとの見解を示した。この目標には２０年までに電気自動車（ＥＶ）１００万台を走らせる一方でエネルギー消費を１０％減らすことなどが含まれている。同国連邦自動車局によると、今年年初時点で同国のＥＶ登録台数は４５４１台にとどまっている。

 

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2012071700306