ホンダの電気自動車「フィットEV」が 日本最高の電費性能を達成。国土交通省から認可(FGW)
2012-07-24 08:12:26
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ホンダは、今夏発売予定の「フィットEV」が国土交通省から、JC08モードの交流電力量消費率(電費)※1で106Wh/km(一回の充電で走行距離225km)という、電気自動車(以下、EV)として日本最高の電費性能の認可を取得した、と発表した。現行の日本で発売されている電気自動車の中では最高の電費性能を実現した。ハイブリッドと並び、電気自動車でも技術力でリードする経営戦略が形になった。電気自動車の電費は、ガソリン車の燃費に当たるもので、1キロメートル走行するのに必要な電力量を表す。競合他社の電気自動車の場合、日産自動車のEV「リーフ」が124ワット時、三菱自動車の「i―MiEV(アイ・ミーブ)」が110ワット時で、ホンダの「フィットEV」はそれらを上回る。すでに米国市場でも、米環境保護庁(EPA)から米国で最高のEVの電費の認可を得ている。
最高速度は時速144キロメートル。日本仕様車には急速充電口を搭載している。充電時間は急速充電器を使えば約20分、200ボルト電源の場合は約6時間でフル充電となる。価格は走行距離、時速、充電時間等の課題をほぼ克服したといえる。課題はそれらの技術を反映した価格だが、同社では価格は未定としており、当面は一般には販売せず、当面は自治体や企業向けにリース販売を予定している。リースは8月から実施の予定。 ホンダの電気自動車は、電動化モビリティーとして1997年にリース販売した「Honda EV Plus」を原点としている。これに、現在のハイブリッドカーや燃料電池電気自動車の電動パワートレインの技術を進化させてきた。今回発表したフィットEVは、こうした延長線上で培ったモーターや制御装置の技術を、さらに進化・発展させた高効率な電動パワートレインと20kWhの大容量リチウムイオンバッテリーの搭載により、経済性と車としての性能、環境への配慮の3つの課題を克服、バランスのとれたEVを生み出した。 ■フィットEV(日本仕様)の主要諸元
http://www.honda.co.jp/news/2012/4120723a.html |