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長寿命の世界最大級メガソーラー 住友電工、横浜で実証実験(各紙)

2012-07-25 08:46:16

住友電気工業が公開した高効率太陽光発電システム=24日、横浜市栄区
各紙の報道によると、住友電気工業は24日、同社の主力工場でもある横浜製作所(横浜市栄区)において、電力貯蔵に使われる充電池「レドックスフロー電池」を使って、世界最大規模の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の実証実験を開始した。今回の実験の軸となるレドックスフロー電池は、タンクの電解液に電力を充電し、何度も充放電を繰り返しても電極や電解液が劣化せず、長寿命となるのが特徴だ。また発火性材料を使わず、安全性も高い。

住友電気工業が公開した高効率太陽光発電システム=24日、横浜市栄区




 実証実験の対象となる施設は同社の既存施設。対象とするメガソーラー関連事業は、レンズで集めた光で発電する集光型太陽光パネルとレドックスフロー電池、エネルギー管理システム(EMS)を組み合わせたもの。建設費は約10億円の見通し。発電量は100キロワットで、今年度中に200キロワットへ引き上げる計画。レドックスフロー電池は横浜製作所の消費電力の約8%に当たる1メガワットの出力が可能。

 住友電工は2014年をめどに外販に乗り出し、「将来的には1000億円規模の事業にしたい」(松本正義社長)としている。