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ソーラーウェイ、山あい積雪地で太陽光発電 (各紙)

2012-07-30 07:46:22

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各紙の報道によると、再生可能エネルギーの全量買い取り制度をにらんで創業した発電ベンチャーは、事業拡大に向け知恵を絞る。自治体は用地の賃貸収入や非常時の電源確保などからメガソーラー(大規模太陽光発電所)の誘致に熱心だ。独自の工夫で山あいなど不向きな場所にも対応し、大手企業との競合を避ける戦略も出てきた。

昨夏設立したソーラーウェイ(東京・千代田、足利恵吾社長)はこれまでに鳥取県日南町など8カ所への進出を決めた。同町は中国山地のほぼ中央に位置する町で、冬には積雪量が1メートルを超すこともある。

同社は発電規模を出力2000キロワット以下に絞っており、広い土地は不要。代わりに発電効率が高い太陽光パネルを使い売電量を稼ぐ。台湾のパワーコム社のパネルを採用。同製品は多結晶タイプで世界最高水準の発電効率という。

雪対策では通常は10度程度のパネルの設置角度を30度にし、雪が自然に滑り落ちるようにしたり、パネルの取り付け位置を地表から1.5メートル程度にしたりするなど施工にも配慮する。

ソーラーウェイはさらに数十件の計画を進めており、2016年3月期に売上高100億円をめざす。