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太陽光に540億円投資 オリックス社長が方針(東京新聞)

2012-08-17 10:34:02

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オリックスの井上亮社長(59)は東京新聞のインタビューに応じ、大規模な太陽光発電(メガソーラー)事業に参入する考えを明らかにした。七月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、今後三年で計五百四十億円を投じて二十万キロワットの発電を目指す。

事業が順調に進んだ場合には、投資額を一千億円、発電量を三十万~四十万キロワットまで増やすことも視野に入れている。その際には「ファンド(基金)化も検討する」と述べた。

政府は太陽光発電の新規参入を促すため、本年度の買い取り価格を一キロワット時当たり四十二円に設定。井上社長は政府の決定で「環境に優しい太陽光発電が商売として成り立つようになった」と述べた。

オリックスは、全国の自治体から遊休地を借りて太陽光パネルを設置する。来年一月の香川県三豊市を皮切りに、三百億円を投資して十万キロワットを発電する計画だ。

また、メーカーに賃料を支払い工場の屋根を借り、オリックスの費用負担で太陽光パネルを取り付け、発電する事業も実施。二百四十億円を投じ、十万キロワットを発電する。「屋上なら洪水にも遭わず、雑草を管理する手間を省け、遊休地の活用にもなる」という。

ただ、電気代に費用が上乗せされる固定価格買い取り制度については、家計の負担が重くなることで、価格の見直しが行われる「政治リスクが結構ある」と発言。「(現在の買い取り価格が保証される)来年三月までに、できるだけ前倒しで計画を進める。その後は制度の動向を見極めたい」と話した。

井上社長は、太陽光発電の事業環境が変わらなければ、投資家から集めた資金でパネル設置などの費用を賄い、収益の一部を分配する手法でメガソーラーの拡大を進める考えも明かした。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012081702000107.html