HOME8.温暖化・気候変動 |日揮、メガソーラー事業に参入 大分で2万7千キロワット (各紙) |

日揮、メガソーラー事業に参入 大分で2万7千キロワット (各紙)

2012-08-27 11:58:56

nikkiheader_logo
各紙の報道によると、日揮はメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業に参入する。大分市で来春、発電能力約2万7千キロワットの発電所を稼働させる。総事業費は80億円程度とみられる。再生可能エネルギーの全量買い取り制度を使い、できた電気は九州電力に売る。国内で太陽光発電のノウハウを蓄積し、海外での事業展開につなげる。


 大分市の臨海工業地帯にある35万平方メートルの土地を日産自動車から賃借する。年間発電量は一般家庭約9000戸分の電力消費量に相当する。




 日揮は約20億円を出資して特別目的会社(SPC)を設立。SPCを通じて発電事業を手がける。総事業費のうち残る約60億円は、みずほコーポレート銀行、大分銀行と豊和銀行、福岡銀行の4行がプロジェクトファイナンス形式で融資する。




 プロジェクトファイナンスは借り手企業の信用力や担保をもとにお金を貸す通常の融資と異なり、返済原資を当該プロジェクトから発生する収益に限定するもの。メガソーラー事業への同形式の融資は珍しい。全量買い取り制度によって将来の売電収入を予測できるため、今後、プロジェクトファイナンスを活用したメガソーラー事業が増えるとみられる。




 日揮は成長分野として国内外で再生エネ事業を手がけており、2010年にはスペインで太陽熱発電事業に参入。昨年にはサウジアラビアで太陽光発電の実証実験を進めている。