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薄膜太陽電池の発電効率向上 阪大など新技術 (各紙)

2012-08-28 12:34:21

各紙の報道によると、大阪大学は日本原子力研究開発機構などと次世代型の有機薄膜太陽電池の性能を高める技術を開発した。ナノテクノロジー(超微細技術)素材であるフラーレン(球状炭素分子)を極細のひも状に凝集して混ぜ込む。太陽光を電気エネルギーに変換する効率を約1%向上できるという。


 サッカーボールの形をしたフラーレンは電気を流す性能に優れる。研究チームは放射線の一種である「高エネルギーイオンビーム」を当て、複数のフラーレンがつながったひもを作った。ひもの直径は16~20ナノ(ナノは10億分の1)メートル。有機薄膜太陽電池に混ぜると、薄膜内で電子が移動しやすくなり効率が高まるという。




 薄くて曲げられる有機薄膜太陽電池のエネルギー変換効率は現在、最高で11%程度。成果は英科学誌のサイエンティフィック・リポーツ(電子版)に掲載された。