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ホンダの フィットEVリース販売 世界最高の“電費”性能を誇る (各紙)

2012-09-01 12:19:27

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各紙の報道によると、ホンダは、主力小型電気自動車(EV)の人気車種である「フィット」のリース販売を始めた。当面のリース先は法人を対象とし、今後の2年間で国内だけで約200台の販売を予定している。通常の販売の場合、同車の車体価格は400万円になる。リースの場合、月額のリース料は5万5000円程度で、利用しやすいことが魅力だ。

 リース対象となるフィットEVは、東芝の20キロワット時のリチウムイオン電池を搭載している。ガソリン車の燃費に相当するEVの「電費」は106ワット時で、1回の充電で225キロ走行できる。この電費水準は、ライバルの三菱自動車の主力EVの「アイ・ミーブ」の110ワット時より高効率。また同じくライバルの日産自動車の「リーフ」よりも、走行距離で上回る(リーフは200キロ)。ホンダでは世界最高の電費性能を達成した、と発表している。

フィットEVには、走行距離を伸ばすことを意識した「ECON」モードを搭載しているほか、「SPORT」モードなどの馬力の出る走りができる運転システムなども搭載している。このため、若者から高齢者までの運転者の目的に沿った走りができる点も強調している。充電時間についても、一般の家庭用等の電源を利用した普通充電で約6時間でフル重電が可能。急速充電器では約20分で必要量の8割まで充電可能という。

 リースの対象は、ホンダがこれまでEVの実証実験を実施してきた地元の埼玉県と熊本県大津町にまず納車する。さらに他の自治体や企業にも、リースを利用することで初期費用を大幅に削減できることから、かなりの需要があるとみている。また海外でも手始めに、米国においてすでに7月からリース販売を始めている。今後、米国などでは3年間で1100台程度の販売数を確保したいとしている。ただ、次世代の低公害車市場は技術開発の進展と、各国の規制動向次第で流動的な側面もあることから、同車の一般発売は、今後のリース販売の動向をみて検討するとしている。