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岩手県久慈で波力発電の実証試験へ 東大研究チーム(岩手日報)

2012-09-04 11:58:02

kujiharyokuhathuden120904
東京大生産技術研究所の丸山康樹客員教授らの研究チームは、本年度から5年計画で、久慈市沿岸で波力発電の実証試験を始める。本年度は波浪観測などを実施し、地元企業と協力して発電装置を製作。装置は2014年度内に海に設置し、近隣の観光施設や漁港施設などへの試験的な電力供給を予定している。災害時の非常用電源など「電力の地産地消」も見込め、海洋再生可能エネルギー実用化に向けての成果が期待される。

 実証試験は、政府の復興方針に基づいた文部科学省の「東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクト」の一環。東北大を中核に被災地の環境先進地域としての復興を後押しすることが目的で、同市での事業は東京大が5年間で約6億円の事業費で実施する。

 試験は船の「かじ」の原理を利用した40キロワットの発電装置を同市夏井町の久慈国家石油備蓄基地付近の海に設置。14年度に1基、15年度に改良型の1基を追加設置する。40キロワットは一般家庭十数世帯の電力量に相当するという。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120904_3