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「休眠地」の有効活用: だれも使わない「休眠空港」に、メガソーラー誘致(各紙) あちこちに候補地がありそうだね

2012-09-10 14:35:16

メガソーラー誘致のため今年度末で廃止されることになった枕崎空港
各紙の報道によると、鹿児島県枕崎市は8日、休眠状態になっている同市の枕崎空港(滑走路800メートル)を2012年度末に廃止し、空港跡地にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を誘致することを明らかにした。既に発電事業者6社から事業計画の打診を受けているという。同市では9月中にも立地協議を進める事業者を選定して、事業実施に移行する方針。

メガソーラー誘致のため今年度末で廃止されることになった枕崎空港




 枕崎市によると、同市の枕崎空港は1991年、近距離運航の小型機が発着する全国初の「コミューター空港」として開港した。開港当初はチャーター機などが不定期運航して、それなりの空港利用があった。しかし、2003年に運航会社が撤退、その後は、旅客便、貨物便とも運航実績はなく、時々、鹿児島県の消防防災ヘリの運航に使われることがあるくらいで、10年近く休眠状態となっている。

このため、市が負担する管理費などの累積赤字は11年度末で約8億3500万円に上っている。今後の施設整備費計上なども足かせとなっており、廃止を決断した。 空港の代わりに、空港敷地(約11万4000平方メートル)と、空港に隣接する市有地を合わせて最大約17万2000平方メートルの土地を、メガソーラー用地として事業者に貸与する。太陽光パネル設置などの設備投資額は25~30億円、発電能力は5~10メガ・ワットを想定している。

 神園征市長は「空港跡地は新たな土地造成も不要でメガソーラーに適している。土地使用料や固定資産税などの収入も見込め、市財政に大きなプラスとなる」と、休眠空港が太陽光で”目覚める”ことに期待している。