HOME8.温暖化・気候変動 |日本通運がマレーシアでの省エネ運転で、初のCDMの排出枠登録 (各紙) |

日本通運がマレーシアでの省エネ運転で、初のCDMの排出枠登録 (各紙)

2013-01-26 07:34:57

nittsu
nittsu日本通運はマレーシアで実施している省エネ運転の取り組みで、温暖化ガス削減事業の国連クリーン開発メカニズム(CDM)の方法論を登録を得た。省エネ運転でのCDMは世界でも初めて。

日通の方法は、同社のトラック45台の運転手に省エネ運転を指導し、搭載したデジタルタコグラフ(運行記録計)で二酸化炭素(CO2)の削減効果を検証した。その結果、2010~11年比で1台あたりCO2を7%(5トン)削減し、合計で年間239トン、10年間で2390トンの排出削減が可能という。この分の排出枠を同社が日本での利用のために、取得する。


 国連CDM理事会への登録は、昨年12月29日に完了した。今回の手法は、日本で実施しているエコドライブをマレーシアに導入した形。エコドライブでは、急ブレーキや急発進を防ぐことで、CO2を削減するとともに、安全運転にも資する。同社はこうした「エコドライブ」の手法をマレーシアで実施した際、現地運転手の取り組み姿勢などから効果が出始めたことからCDMの登録を目指していた。




 今回のCDMの有効期間は12年10月29日~22年10月28日までの10年間。この間、半年ごとに10~11年比で7%減という目標通りにCO2が削減されているかを繰り返し検証し、認められれば、半年ごとにクレジット(CER)が発生する。最初の検証期間は昨年10月末から今年4月末までの半年間で、約120トンの排出枠が5月以降に認められる見通しだ。