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日本の環境政策、またもや「最優秀(?)化石賞」を受賞(FGW)

2011-06-17 14:01:35

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ドイツのボンで開いている国連の温暖化対策次期枠組み交渉に関する国際会合で、国際環境NGOのCAN(Climate Action Network)は、温暖化交渉で後ろ向きな立場をとる国に与える「化石賞」の「最優秀賞(?)」the first place Fossilに日本を選んだ。

日本は現在の京都議定書の採択したCOP3開催国だが、授賞理由は、日本がポスト京都の枠組み交渉においては再三にわたって、途上国の削減目標設定などの条件付きの姿勢を崩さず、明確な目標設定の障害になってきたとされている。京都議定書では、排出権取引やCDMなどの市場メカニズムの導入が取り入れられた。CANは「こうした市場メカニズムの採用は日本がもっとも有利になるものだが、そうした弾力化措置を伴った国際的枠組みで合意できないと、日本自体が一番困るはずだと指摘した。

日本の最優秀化石賞は、世界最大の化石燃料産出国であるサウジアラビアを抜いての第一位。国内では、鳩山由紀夫元首相が提唱した「2020年に25%削減」の国際公約が生きているように思われているが、国際NGOなどの間では「日本は信用できない」との見方が強まっている。