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地球温暖化警告の 米ハンセン博士が、NASA退職 「闘う科学者」として各地で行動(各紙)

2013-04-04 14:32:09

米科学者のジェームズ・ハンセン博士
米科学者のジェームズ・ハンセン博士
米科学者のジェームズ・ハンセン博士


米国空宇宙局(NASA)によると、1980年代に地球温暖化問題の深刻さを警告し、その後も、幅広く環境保護活動にも取り組んでいる米科学者のジェームズ・ハンセン博士(72)が、40年以上勤めた米航空宇宙局(NASA)を退職することになった。

ハンセン氏は科学的研究だけではなく、自ら環境破壊等を阻止する行動や言動をとってきたことで知られる。特に、温暖化対策に後ろ向きだったブッシュ前政権には批判的で、講演などで厳しく批判してきた。このため発言内容の修正を求める当時のNASA幹部党と対立し、話題を呼んだこともある。オバマ政権下でも、環境破壊の懸念があるカナダからのパイプライン建設計画への抗議活動に参加して逮捕されている。こうした言動一致の活動から、「闘う科学者」として知られ、NPOなどからも高い評価を受けている。

今回の辞任が、オバマ政権や現在のNASA幹部との対立の結果かどうかは、現段階では不明。博士のコメントを待ちたい。