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ホテルで発電  帝国ホテルが 空調用循環水で水力発電導入(各紙)

2013-04-05 11:35:25

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teikoku27300182帝国ホテルは空調用の循環水を活用した小型の水力発電機を稼働させた。同ホテルで一番背の高い帝国ホテルタワーの客室や賃貸オフィスの間の高低差を利用して発電し、その電力を館内の電力として一部充当する。発電規模は年発電規模は年1万5000キロワット時を見込む。



ホテル内水力発電所は、従業員事務所や食堂の空調設備で、地上5階と地下4階の間(高低差約35メートル)で循環している水を活用する。上から流れてくる水の水圧で水力発電機が稼働し発電する。





 水力発電で発電した電力は本館1階正面ロビー部分の照明の全消費電力に相当する。電気料金は年約24万円節約できるほか、二酸化炭素(CO2)排出量を年約5.6トン削減できるという。




 帝国ホテルはこれまで発光ダイオード(LED)照明への切り替えなどを中心に環境負荷軽減に対応してきた。昨年5月に施設部の担当者で構成する「新エネルギー研究チーム」を発足させ、ホテル内で発生するエネルギーの有効活用法などの展開を模索している。同ホテルでは「従来は節電など省エネ対策に力を入れてきたが、企業もエネルギーを生み出すことが求められる時代になってきた」と話す。