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IEA、温暖化対策で旧式の石炭火力の廃止を提言 日本の温暖化ガス増加も明確に (各紙)

2013-06-10 23:45:45

石炭火力用に輸入される膨大な石炭
石炭火力用に輸入される膨大な石炭
石炭火力用に輸入される膨大な石炭


各紙の報道によると、国際エネルギー機関(IEA)は10日、地球温暖化による気温上昇を2度C未満に抑えるため、効率の悪い旧式の石炭火力発電所や化石燃料向けの補助金を廃止するべきだと提言した特別報告書を発表した。

 2012年の各国の二酸化炭素排出量試算も公表した。それによると、米国や欧州で減少、中国では増加に歯止めがかかりつつある。これに対して、東電福島発電所事故以来、原発の再稼働が事実上棚上げとなっている日本は、石炭火力やガス火力を増やしていることから、11年に比べて7千万トンの増加となったとみられる。

 さらにIEAは報告書で、温室効果ガスが今のまま増えれば、世界の平均気温は産業革命前に比べ3・6~5・3度C上昇するが、政策転換で2度C未満に抑えることは可能とも指摘し、ポスト京都の枠組み交渉の推進を求めた。また、世界的な温暖化対策として、省エネ機器導入に加え、旧式の石炭火力の廃止などを提言した。我が国も、従来休止していた火力発電を稼働させている電力会社もあり、国の温暖化対策の再構築が求められている

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061001002341.html