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旭硝子財団の「ブループラネット賞」 今年は気候変動の松野博士と米国スパーリング教授が受賞(FGW)

2013-06-19 11:42:35

Matsunotaro
松野太郎博士海洋研究開発機構地球環境変動領域特任上席研究員
松野太郎博士海洋研究開発機構地球環境変動領域特任上席研究員




ダニエル・スパーリング博士(米国) カリフォルニア大学デービス校教授
ダニエル・スパーリング博士カリフォルニア大学デービス校教授


旭硝子財団は18日、地球環境問題の解決に貢献した個人・団体に贈る「第22回ブループラネット賞」に、海洋研究開発機構の松野太郎博士(78)と、米カリフォルニア大のダニエル・スパーリング教授(62)を選んだと発表した。

 表彰式は10月30日、東京都内で行われ、それぞれに5000万円が贈られる。

松野博士は、異常気象をもたらすエルニーニョ現象の解明に貢献したほか、国際機関での活動を通して気候変動による悪影響を各国政府が認識を深めることに貢献した。日本人での受賞は3人目となる。松野博士は「地球温暖化と気候の変化について日本全体の研究を進める努力をしたことが認められ嬉しい。日本のことだけでなく、新興国・途上国のことも考え世界全体でベストの解決が得られる道を探すのに気候の科学が役立つ事を願う」と語っている。

 スパーリング教授は、環境負荷を抑える都市の交通システムを研究。環境先進地として知られるカリフォルニア州の政策立案の主導役となり、その取り組みが海外にも波及した功績が評価された。同教授は「地球にとって最大の脅威である気候変動問題の将来について、懸念を抱いてますが、それでも人類の創造性には大いなる信望を寄せている」と述べた。

旭硝子財団は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年に、地球環境問題の解決に向けて科学技術の面で著しい貢献をした個人または組織に対して、その業績を称える地球環境国際賞「ブループラネット賞」を創設した。賞の名称は、人類として初めて宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士ガガーリン氏の言葉「地球は青かった」にちなんでいる。

 

http://www.af-info.or.jp/blueplanet/introduction.html