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第二四半期の世界のクリーンエネルギー投融資 前期比27%増と堅調(Bloomberg NEF)

2011-07-14 22:57:59

Bloomberg New Energy Financeの調査によると、今年第二四半期(4~6月)の世界のクリーンエネルギー投融資は、417億㌦に達し、前期比27%増、前年同期比で22%増と堅調に推移した。クリーンエネルギー投融資増の要因は、米国などで大規模な太陽熱発電プロジェクトなどが相次いで承認されたことが大きい。

主なプロジェクトとしては、米国でBrightScourceによるIvanpahでの392MWという太陽熱発電事業としては世界最大の発電量を誇る事業への22億㌦の投資が承認されたほか、スペインのTermosopで100MWの事業、南アフリカのEskom Uppongton で100KWの事業にゴーサインが出た。

米国全体での投融資額は前期比95%増の105億㌦で、米国の四半期ベースの金額としては過去三番目に多い。太陽熱発電事業のほか、カリフォルニア州での太陽光、風力発電などへのAsset financeが貢献した。

ただ、同四半期におけるクリーンエネルギー関連株は対照的にさえない展開となっている。世界のクリーンエネルギー株に投資するNex(WilderHill New Energy Global Innovation Index)は、98の銘柄に投資しているが、この間、前期比13%と低下している。

Bloomberg NEFのCEOであるMichael Liebreichは、「クリーンエネルギー投資の好調さと株価の低迷が続くのは非常に興味深い状況だ。明らかに株価はundr-performingされているが、その理由の一つは、投資家が将来の政策支援の継続に疑念を持っていることと、もう一つは、この分野の競争が激しいので、コスト低下と製造マージンの持続が困難なことを懸念している」と指摘している。

第二四半期の発電所レベルの代替エネルギー事業は全体で前期比30%増の353億㌦、上記の太陽熱発電事業のほか、ケニアでの400MWの地熱発電事業、カリフォルニアのTehachapiのAtla Wind Enrgy Center の300MWの風力発電事業などがある。

ベンチャーキャピタルとプライベートエクイティ投資は、74%増の31億㌦となった。四半期ベースでは2008年第三四半期以来の活況だった。ドイツでの総額$445mのバイオガス事業や、中国の太陽光用ポリシリコン事業のLDK Silicon & Chemical Technology への$240mなどが含まれる。









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