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森林は温暖化防止に想定以上の貢献=豪研究者が調査報告(Reuters)

2011-07-15 20:19:23

森は生きているのだ!
【シンガポール14日ロイター時事】森林はこれまで考えられていた以上に温暖化防止に大きな役割を果たしていると論じた調査報告が明らかになった。

 この報告は、豪州の「連邦科学工業研究機構」(CSIRO)のグローバル・カーボン・プロジェクトの責任者ペプ・カナデル氏が中心となってまとめたもので、米誌サイエンス最新号に掲載された。

 報告によると、森林破壊を考慮に入れても、石炭燃焼など人間活動によりこれまで排出された二酸化炭素(CO2)の10%超を森林が吸収していることが分かった。英大手石油会社BPによると、昨年の世界のCO2排出量は前年比5.8%増加して331億6000万トン。カナデル氏を中心とする研究者チームは、森林のCO2吸収量は150億トン弱で、世界全体の排出量のほぼ半分に達することを突きとめた。

 しかしカナデル氏らによると、森林破壊によるCO2排出量が107億トンに上ると推定され、森林を破壊せず保護していた場合の森林の温暖化防止効果ははるかに大きくなるという。

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2011071500283

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