中国、大気汚染対策に5年間で2770億ドル投入へ(Reuters)
2013-07-26 13:41:19
[北京 25日 ロイター] – 中国は今後5年間で大気汚染対策に1兆7000億人民元(2770億ドル)を投じるもようで、社会的な不満の焦点のひとつとなっている問題に対して新政府が懸念を抱いていることが鮮明になった。国営紙チャイナ・デーリーが伝えた。
同紙は国務院(内閣に相当)環境保護省のWang Jinnan氏の話として、この資金は有害な微小粒子状物質「PM2.5」の濃度の高い地域に重点的に投資される予定だと報じた。政府は2017年までに、大気中の排出物量を2012年比で25%低下させることを目指しているという。同省の汚染防治司の司長、趙華林氏はチャイナ・デーリーに対し「1月に厚いスモッグと霧に大部分が覆われた地域が見られたことで、この問題に対する国民の注目が集まっている」と述べた。
趙氏によると、国務院は6月に今回の計画を承認したという。
2012年12月、中国は大都市の大気汚染に対処するため2015年までに3500億元(560億ドル)を投じると発表。記事によるとChinese Research Academy of Environmental SciencesのChai Fahe氏は、政府は汚染を食い止めるためにはより厳しい対策が必要であることを認識していると述べた。
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE96O05820130725