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20年東京五輪:酷暑、大丈夫? 7年後の夏さらに温暖化 (毎日)「アスリートに理想的な気候」と計画書 またウソ!?

2013-09-23 08:43:08

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olympicimages2020年の東京五輪は10月開催だった1964年の時と違い、開催期間が真夏の7月24日〜8月9日と決められている。今年の同期間の天候を日本体育協会が定める熱中症予防指針に照らすと、17日間のうち12日間が運動の中止が推奨される酷暑だった。

 

「アスリートファースト(選手第一主義)」を掲げる20年東京五輪だが、世界中から集まる選手たちは耐えられるのか。都や招致委員会は期間中の対策だけでなく、地球温暖化に対する取り組みも迫られている。【佐々木洋、清水健二、飯田和樹】


 ◇今年なら12日間「運動中止推奨」


 

日体協は暑さの国際的な指標である「暑さ指数」が、31度以上だと「運動は原則中止」▽28度以上31度未満は「厳重警戒(激しい運動は中止)」▽25度以上28度未満は「警戒(積極的に休息)」−−などと定めている。今年の7月24日〜8月9日のうち「原則中止」は2日間、「厳重警戒」10日間、「警戒」5日間。男子マラソン予定日の8月9日は、午前11時で既に原則中止レベルだった。

招致委が国際オリンピック委員会(IOC)に提出した開催計画書は「この時期は晴れる日が多く、かつ温暖で、アスリートに理想的な気候」と記しており、東京五輪に反対する市民グループからは「ウソに近い」と批判が上がっている。

毎年8月に実施される北海道マラソンでは、2月の東京マラソンより多い18カ所の給水所を設け、紙コップ80万杯以上の水を用意。さらにレース終盤は緑が多い大学構内を走るコース設定にしているが、気温が30度を超えた昨年は熱中症で搬送されたランナーが300人超に上った。

事務局は「終盤に緑が多いコースでなければ棄権はもっと増えるかも」とみる。

さらに7年後になると、東京の真夏はより暑くなっている可能性がある。気象庁が今年3月に公表した「地球温暖化予測情報第8巻」によると、16〜35年は東日本太平洋側の年平均気温が現在より約1度上昇。夏になると、最高気温30度以上の真夏日と最低気温25度以上の熱帯夜の日数が、それぞれ5日以上増加すると予測されるという。


 ◇放映権がからみ日程変更難しく


 

http://mainichi.jp/select/news/20130923k0000m040080000c.html