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ヤシの実から固形燃料  マレーシアで今夏、試験生産へ 大阪ガス子会社と近畿大学(各紙)

2014-03-04 10:02:59

ヤシの実や種から作った固形燃料。
ヤシの実や種から作った固形燃料。
ヤシの実や種から作った固形燃料。


各紙の報道によると、大阪ガス子会社の大阪ガスエンジニアリングと近畿大学は共同で、ヤシの実や種から固形燃料を製造する技術を開発した。今夏、マレーシアで試験生産に踏み切る。環境負荷の低さを売り物に、石炭燃料の代替品として日本の製鉄所など向けに販売する予定だ。




使用する原料は、パームヤシの実や種。パーム油を搾った後、これまで廃棄物として捨てられていた実や種の残渣を、高温高圧で固めて「バイオコークス」を生産する。原料が自然植物であるため、燃焼によって生じる二酸化炭素(CO2)は、温室効果ガスにはカウントされない。

 

大阪ガスエンジニアリングは5月末にも、マレーシアに生産設備を設置し、年700トンペースで生産する。生産したバイオコークスは、7月に日本へ運んで製鉄所などに試験出荷する。

 

試験生産の成果を踏まえて、3年後をめどに設備を増強、商用出荷に切り替える計画だ。販売価格は、現在、石炭コークスが1トン当たり6万~8万円であることから、少なくともこれと同じ価格、あるいはそれよりも安い価格に設定する予定という。

 

http://www.osakagas.co.jp/index.html