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ビニール袋で山の新鮮な空気をプレゼント―中国の住民に(WSJ)

2014-04-01 12:41:40

映画「スペースボール」のワンシーンではない
中国の大気汚染との闘いはいよいよパロディーのような領域に突入している。山の空気を詰め込んだビニール袋がこの週末、大気汚染が特に深刻な鄭州の住民にプレゼントされた。

この光景はSFコメディー映画「スペースボール」のワンシーンではない。これを主催した河南省を拠点とする旅行会社によると、明るい青の20個のビニール袋を省都である鄭州市の住民に特別な贈り物として届けたという。中の空気は鄭州市から120マイル(約193キロ)離れた老君山のもので、酸素に恵まれない鄭州市の住民に、プロモーションの一環としてプレゼントしたという。

映画「スペースボール」のワンシーンではない
映画「スペースボール」のワンシーンではない


 

国営の中国通信社は、山の空気を吸おうと列に並んだ住民の中にはエアバッグの空気を最後まで残らず吸おうと絞り出している人もいたと伝えた。

 

妊娠中のある女性は「空気を吸ったら(お腹の)子供が軽くなった気がした」と通信社に話した。その女性は「子供が生まれたら、山の森を歩きたい」と続けた。中国の環境保護省は先週、鄭州は中国で最も大気汚染が深刻な10都市に含まれると発表した。鄭州の「空気質指数(AQI)」は31日、158という不健康な数値を示した。ちなみに、米国で最も大気が汚染されているカリフォルニア州ベーカーズフィールドのAQIは45だ。

 

空気を缶詰めにする発想は河南省の人々にとってユニークなことではない。無一文から大富豪になった陳光標氏はこうした空気の缶詰めの販売を2012年に始めた。陳光標氏は米紙ニューヨーク・タイムズの買収を図ったこともあるなど、派手な売名行為で知られる人物だ。

 

この週末に胸いっぱい山の空気を吸うという幸運に恵まれなかったあなたのために、おそらくもっと実用的な缶入り空気の買い方をお見せしよう

https://www.youtube.com/watch?v=SiabeNR_q0U