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旭硝子 後付け型省エネ窓を北九州市役所で実証実験 既存ビルの省エネ対策に 25~38%エネルギー節約可能(環境ビジネス)

2014-04-21 18:54:14

省エネ窓「アトッチ」
省エネ窓「アトッチ」
省エネ窓「アトッチ」


AGC(旭硝子)と北九州市は、省エネ窓リフォーム用Low-Eガラス「アトッチ®」の効果実証実験を実施し、年間を通して高い省エネ効果を得られることを確認した。「アトッチ®」は、従来窓リフォームが難しかったビル向けに開発された製品であり、オフィスビル等の省エネ性を向上することが期待される。

 

 



実証実験は夏季および冬季における省エネ性・快適性効果の実証、そして、AGCの算出する省エネシミュレーションの正確性の検証を目的とし、北九州市役所本庁舎にて、夏季は2013年7月31日~8月14日、冬季は2014年1月27日~2月7日に行われた。

 

結果として、同製品は冷暖房のエネルギー量を夏季は約25%、冬季は約38%削減し、また窓ガラス面の温度差も、従来の窓と比べ夏季にマイナス8度、冬季にプラス5度を実現した。さらに結露も大幅な低減が見られた。
ガラス面の結露を大幅に低減したガラス面の結露を大幅に低減した 


「アトッチ®」は内側から設置するため足場の設置が不要。既存のガラスを使用するため、既存ガラスの廃棄が不要なうえ、施工時間を短く抑え(1窓あたり30分~1時間)、施工コストを削減できる。また、遮熱フィルムと異なり定期的な貼り替えが不要なため、メンテナンスコストも削減できる。同製品は2014年7月に販売予定。

 

北九州市は、環境に関する先駆的な取組が国内外から高く評価され、環境未来都市にも選定されている。市全体のグリーンショールーム化を進める中、市役所本庁舎へは太陽光発電設備の導入の他、全国自治体で初めて「アトッチ」を設置し実証実験を実施するなど、省エネ施策を推進している。

 

AGCは今回の取組みを通じて、環境施策における省エネ窓の役割を明確にし、日本のオフィスビルからのCO2排出量削減に大きく寄与することを目指す。

 

【参考】 省エネ窓リフォーム用Low-Eガラス「アトッチ」の詳細はこちら

 

http://www.kankyo-business.jp/news/007562.php