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環境省 今秋からCO2の回収海底貯留(CCS)の実証事業開始 東芝などでコンソーシアム組成(日刊工業)

2014-08-05 16:36:53

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 環境省は今秋、工場などから回収した二酸化炭素(CO2)を船舶で輸送し、沖合域の地下深くに貯留するCO2回収・貯留(CCS)事業を始動する。


東芝、千代田化工建設、日揮、産業技術総合研究所(産総研)などをメンバーに構成する共同事業体(コンソーシアム)を組み、CO2の分離・回収プロセスにおける環境負荷評価や、船舶輸送による貯留システムの構築に取り組む。


CCSのイメージ



 

 環境省が始める事業は当初2年間、実施に向けた評価・検討を行い、3年目に実証事業に入る。


 

CO2を分離・回収する際に活用するアミン系吸収液の放散試験など環境負荷への評価や、CO2を輸送する船舶の基本設計、輸送・貯留の全体システムの構築を検討。CCSの導入に向けた社会受容性にも考慮する。

 

コンソーシアムは5社1研究所で構成。東芝は関連会社が石炭火力発電所からCO2を回収する実証事業を実施しており、このノウハウを分離・回収システムの設計に生かす。千代田化工は船舶輸送によるCCSに知見がある。日揮は海外でCCSプラントの実績があり、今回の実証試験の計画をまとめる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520140805aaas.html