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2015年度の再生エネ買い取り、住宅用太陽光は33円に引き下げ-経産省(日刊工業)

2015-02-25 10:28:49

FIT2015キャプチャ
経済産業省の有識者会議は24日、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)に基づいて2015年度に適用する公定買い取り価格の具体案をまとめた。

太陽光由来の電気の価格を、出力10キロワット未満の住宅用発電設備の場合で従来の1キロワット時当たり37円から同33円に下げ、太陽光発電への偏りを是正する。

 

ただし電力会社が遠隔操作で出力制御する機器を、発電設備側に設置を義務付けた地域は設置費用を加味して同35円とする。一般からの意見公募を経て4月から施行する。

 




 電力会社がFITに基づいて再生エネ由来の電気を買い取る際の公定価格は、有識者らによる第三者委員会の検討結果を踏まえて年度ごとに決める。


 

委員会案では、出力10キロワット時未満の太陽光発電設備のうち、遠隔制御用の機器の設置を義務付けていない東京電力、中部電力、関西電力の各管内の設備について、1キロワット時当たりの公定価格を4円引き下げることにする。

 
発電事業に用いる出力10キロワット以上の太陽光発電設備についても、従来の1キロワット時当たり32円から4月に同29円へ、さらに発電事業者のための利益上乗せ措置を6月いっぱいで廃止することにより、7月には同27円まで引き下げる。太陽光はいずれも3年連続の引き下げとなる。

 
一方、未利用の木材を燃料に使う木質バイオマス発電のうち、コストが割高になる小規模な発電設備からの買い取り価格を高く設定する。出力2000キロワット以上の木質バイオマス発電では同32円に据え置くのに対し、2000キロワット未満の場合は同40円に引き上げる。

 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520150225abbd.html