HOME5. 政策関連 |EUの排出権取引制度(EU-ETS)の改革案 欧州議会で承認。事実上確定。クレジット取引の価格調整機関として市場安定準備金(MSR)設立へ(FGW) |
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欧州議会はEUの排出権取引制度(EU-ETS)の改革案を賛成多数で了承した。この結果、9月に開かれる欧州理事会で承認を得て、制度改正が実現することが確実になった。改革案によると、排出権取引の需給を調節する新機関を2019年に設立することが柱となる。年末の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)を前に、EUのカーボン価格付け政策が復活する見通しとなった。

 

 欧州議会は改革案を賛成495、反対158、棄権49の安定的多数で可決した。採決を受け、欧州議会は欧州理事会との間で、新機関である市場安定準備金(Market Stability Reserve:MSR)の導入は、欧州委員会が当初提案した2017年から2年遅らせて19年とすることで一致した。

 

 EU-ETSの改革案が固まったこと……

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