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トヨタ、タイ3工場停止 日系企業に洪水被害拡大 ホンダも再開メド立たず (各紙)

2011-10-11 19:51:57

タイの大規模な洪水が中部アユタヤ県に及び、ホンダやニコン、パイオニアなど日系企業の工場が浸水するなどして、操業停止に追い込まれた。写真は、バンコクのドンムアン空港の倉庫に「避難」したホンダの完成車 【時事通信社】
【バンコク=高橋徹】タイ北部や中部を襲っている洪水被害は自動車を中心とする日系企業に甚大な打撃を与える恐れが高まってきた。トヨタ自動車は11日、同国内に持つ完成車3工場の操業を全面停止したことを明らかにした。ホンダも自社工場が浸水し、操業停止に追い込まれている。各社とも再開時期はメドが立たない情勢だ。


 タイの2010年の自動車生産台数は164万台で09年比65%増。東南アジアの自動車産業の中核を担っており、生産停止が長引けば、部品や素材など世界の関連産業にも影響が及びそうだ。




トヨタはタイ東部に3工場を持つ。自社工場は現時点で被害がないが、中部アユタヤ県で2工業団地が浸水。必要な部品が入手できなくなり、トヨタの工場も10日から操業を止めた。タイの年産能力は62万台。世界180カ国・地域に輸出する1トンピックアップトラック向けはタイでしか生産していない部品も多く、影響長期化は必至だ。


 一方、ホンダはアユタヤ県で退避命令が出たロジャナ工業団地に四輪車工場(年産24万台)を持つ。部品調達難と自社工場の浸水で、今月4日から操業を停止。12日までは操業停止を決めているが、その後は未定だ。




 いすゞ自動車は11日午後からピックアップトラックの生産を停止し、12日以降は小型トラックの生産も停止する。




自動車以外にも影響が拡大。ニコン日立製作所グループのコンプレッサーや磁石関連製品の現地工場が止まっている。


タイの大規模な洪水が中部アユタヤ県に及び、ホンダやニコン、パイオニアなど日系企業の工場が浸水するなどして、操業停止に追い込まれた。写真は、バンコクのドンムアン空港の倉庫に「避難」したホンダの完成車 【時事通信社】

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