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日産自、今後6年間で3000億円超を環境技術に投資(Reuters)

2011-10-24 22:38:08

[横浜 24日 ロイター] 日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)は24日、2016年度までの6カ年中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム」を発表した。日本、中国、欧州、米国で販売する日産車の平均燃費を05年比で35%改善することなどを軸とする。

 商品面では、13年に前輪駆動のハイブリッド車(HV)、15年にプラグインハイブリッド車(PHV)をそれぞれ投入する。 同社は研究・先行開発予算の7割を環境技術に投入する方針で、今後6年間で3000億円を超える水準になる見通しだ。

 さらに、仏ルノー(RENA.PA: 株価, 企業情報, レポート)とともに排出ガスを出さない「ゼロエミッション車」を累計150万台販売するほか、独ダイムラー(DAIGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)とともに燃料電池車(FCV)を開発する。FCVの投入時期について、会見したカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は「2─3年以内ではなく、もう少し時間がかかる」と述べた。 

 タイでは大規模な洪水の影響で日系自動車メーカーの車両生産停止が相次いでいる。ゴーンCEOは自然災害は突然到来するものであり「企業で大事なのは、迅速に対応できるよう事前に手順を決め、準備しておくことだ」と語った。その上で、企業の業績に与える影響としては「自然災害よりもむしろ円高の方が大きい」との認識を示した。  

 ゴーンCEOは現在の円高について「過去最高の水準であり、異常事態だ」と述べるとともに、政府には「言葉だけではだめだ。円を正常に戻すよう実行してもらいたい」と強く要望した。

(ロイターニュース 杉山健太郎;編集 宮崎亜巳)

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPJAPAN-23769020111024