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太陽電池の発電状態の可視化に成功 発電効率向上へ 大阪大と大日本スクリーン(各紙)

2011-10-25 15:53:54

各紙の報道によると、電子機器大手「大日本スクリーン製造」(京都市)と大阪大学は25日、光と電波の中間の波長をもつ電磁波「テラヘルツ波」を使って、太陽電池の発電状態を画像化する技術を開発したと発表した。同技術の開発は世界で初めてという。これによって、発電量など性能が評価できるため、太陽電池の発電効率向上につながると期待されている。

開発した技術は、太陽電池にごく短時間のレーザー光を照射し、テラヘルツ波を発生させる仕組み。発生したテラヘルツ波を計測、画像処理することによって、1兆分の1秒という間隔で、太陽電池の発電状況を画像化することができるという。一般の太陽電池の発電効率は10~20%程度のため、太陽電池内部で発電効率にはばらつきが生じる点が性能向上の課題となっている。今回開発した技術を応用すると、局所的な発電状態を把握でき、生産の早い段階で発電効率の低い部品を除去することで、品質の向上を図ることができるという。