HOME8.温暖化・気候変動 |世界初、米国で100%風力発電で稼働するスキー場が誕生(National Geographic) |

世界初、米国で100%風力発電で稼働するスキー場が誕生(National Geographic)

2011-12-21 11:31:04

NGgreen-ski-resorts-berkshire-east-turbine-installation_45042_big
アメリカ、マサチューセッツ州にある小さな家族経営のスキー場「バークシャーイースト(Berkshire East)」。2011年1月に風力タービンの設置を完了し、風力で一切の電力を賄う世界初のスキー場となった。このプロジェクトは、州政府や連邦政府の助成金を一部受けており、10年以内の黒字化が求められている。

 エネルギー費用の高騰は、小規模なスキー場に深刻なダメージを与えている。バークシャーイーストの経営者は、「風力タービンを導入すれば、高騰する電気料金につき合わずに済む。ローンの支払いは必要だが、燃料費はかからない。操業を続けていく上で欠かせない手段だった」と語る。

 温室効果ガスの排出も、年間1400トンの削減が見込める。車250台分に相当する量だ。経済・環境いずれもプラスに働く同様のプロジェクトは、各地で普及が進んでいる。

 全米スキー場協会(NSAA)のトロイ・ホークス氏は、「スキー産業全体で、操業の効率性を高める努力が続けられている」と話す。「まず経済効果が第一で、再生エネルギーの採用によって出費が減る。もちろん、ベースには環境面への強い問題意識がある。スキー場を生活と仕事の中心としている人々やスキーヤーの多くは、将来世代に美しい自然環境を残したいと本気で願っている」。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011120703&expand#title