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グローバル・カーボン市場、昨年は10%増(Bloomberg)

2012-01-11 22:33:10

Bloomberg NEF の分析によると、世界で取引される排出権クレジットなどのカーボン市場野昨年の取引規模は、価格比で前年比10%増となった。2011年の総取引規模は920億ユーロで、2010年の840億ユーロより10%増加した。取引増加の主な理由は、追加的な市場活動があったことと、カーボンクレジット保有者間の取引が前年比22%も増えたことなどがある。

取引の活発化は、主にEU市場(EU-ETS)でのボラティリティの増加を反映している。2011年の第4四半期にEU内クレジットのERUや、途上国でのクリーン開発メカニズム(CDM)によるCERなどの国際クレジットの取引は、6億4300万tで、第2四半期の倍以上となり、第3四半期よりも、27%増と伸びた。こうした取引増は、CERの発行増や、ウクライナがERUの取引停止を実施する前の駆け込み販売の影響、さらにはクレジット流通市場で価格低下による売り急ぎなどの動きが合わさったものといえる。

クレジット価格は、2010年の世界加重平均価格は12.4ユーロから、2011年は11.2ユーロへと10%下落した。EUのクレジットは14・8ユーロから13.4ユーロへと9%の下落だった。CERなどの国際クレジットの下落率はもっと大きく17%となった。

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