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日本政策投資銀行が、アラブ首長国マスダール社と再生可能エネルギー分野で覚書締結(FGW)

2012-01-18 17:38:33

世界初の環境都市を目指すマスダールシティ
 日本政策投資銀行(DBJ)は、アラブ首長国連邦(UAE)の国営マスダール社(CEO:Dr. Sultan Ahmed Al Jaber)と1月16日付で「再生可能エネルギー分野での協働に関する覚書」(Memorandum Of Understanding (MOU))を調印した。同社はマスダール・シティ建設のために設立された国策会社で、太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーを活用してゼロ・カーボン、ゼロ廃棄物の都市づくりを目指している。DBJは共同でファンド等を設置して、同計画への投資を促進する方針。

 マスダール社は、ゼロカーボン、ゼロ廃棄物都市づくりのため、多様な事業、プロジェクトをすでに展開している。傘下のマスダール工科大学における基礎技術開発や人材の育成、マスダール・パワーにおける再生可能エネルギー発電所の建設、マスダール・キャピタルにおける環境技術起業家支援策などだ。

DBJは、こうしたマスダール社の活動に賛同し、同社との広範な協力の下でファンド等を通じた再生可能エネルギープロジェクトへの共同投資を検討する予定だ。すでにマスダール・シティへの投資ファンドとしては、英コンセンサス・ビジネス・グループ、クレディスイス、シーメンス・ベンチャー・キャピタルなどによるマスダール・クリーン・テク・ファンドが立ち上がっているほか、欧米の資本が積極的に参加している。DBJとのMOE締結で、遅ればせながら、再生可能エネルギー技術力の高い日本企業の同計画への参画も促進されそうだ。

世界初の環境都市を目指すマスダールシティ


 

http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2011/html/0000008962.html