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アサヒグループホールディングス、2050年の温室効果ガス排出ゼロ目標掲げる。「ビールのグリーン化」促進へ(RIEF)

2018-05-09 00:15:49

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 アサヒグループホールディングスは、2050年に温室効果ガス排出量ゼロを目指し、その中間的に2030年の削減目標も定める気候変動の中長期目標「アサヒ カーボンゼロ」を設定した。目標の達成は国内グループ企業全社とする。目標達成のため、製造工程での排熱回収利用、グリーン電力の使用などに積極的に取り組む方針だ。

 

 今回設定した目標は、長期的には2050年に温室効果ガス排出量ゼロを目指し、中期目標としての2030年にはScope1,2及びScope3にて(2015年比)30%削減を目標とする。目標と、達成のための取組みについては、科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減の中長期目標を承認する仕組みSBT(Science Based Targets)を申請している。

 

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 対策としては、製造工程での蒸気などの排熱回収利用、缶列常温充填化などの冷熱利用、コジェネレーション設備の導入、燃料転換など様々な省エネ・環境施策を実施するほか、ISO14001を活用して全事業場できめ細かい省エネ対策を推進する。

 

 また、人気商品のアサヒスーパードライ缶350ml及びギフトセット内ビール類の製造に際して、グリーン電力を活用する取り組みで、「グリーン・ビール」が100億本を突破したことを踏まえ、「ビールのグリーン化」を推進する。

 

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 アサヒグループは、これまで2010年3月に策定した「環境ビジョン2020」に基づいて、「低炭素社会の構築」「循環型社会の構築」「生物多様性の保全」「自然の恵みの啓発」の4つのテーマを柱とした環境経営に取り組んできた。今回は、このうちの「低炭素社会の構築」で、パリ協定や国連の持続可能な開発目標(SDGs)に即した形で、中長期目標を追加設定した。

 

 http://www.asahigroup-holdings.com/news/2018/0425.html