東京都、地球温暖化対策で国の目標よりも高い排出削減目標を掲げることを宣言する「シカゴ気候宣言」に署名。小池都知事、「温暖化対策で国を超える」ことを宣言(RIEF)
2018-07-14 18:02:49
東京都の小池百合子知事は13日、米シカゴのエマニュエル市長と都庁で会談し、地球温暖化対策に、国の目標よりも高い排出削減を目指す世界各国の自治体首長による「シカゴ気候宣言」に署名した。
同宣言はトランプ米大統領がパリ協定からの離脱を宣言した後、昨年12月にシカゴで、自治体首長らを集めて開いた「北米気候サミット」において宣言された。自治体が自国の目標と同等以上の温暖化ガスの排出削減を達成することなどが柱で、約70都市の首長が署名している。トランプ米大統領が温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を決めたことに対抗する狙いがある。
日本政府はパリ協定での国別目標として、2013年度比で2030年度に26.0%の削減(2005年度比25.4%削減)を宣言している。これに対して、東京都は2030年の削減目標を2000年比で3割削減するとしており、国の目標を上回っている。
また、都は宣言だけではなく、効果的な温室効果ガス削減策として、企業・オフィス等の温室効果ガス大規模排出主体間での排出クレジットを売買する排出量取引制度を2010年4月から導入している。政府はこうした経済的な手法を導入できないでいる。