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米国で海面上昇による洪水多発の可能性、約500万人に被害も(Reuters)

2012-03-15 12:12:35

3月14日、米環境団体「クライメット・セントラル」などは、地球温暖化に伴う海面上昇により、米国の沿岸地域に住む500万人近くが大規模な洪水被害に遭う恐れがあるとのレポートを発表した。写真は2010年撮影(2012年 ロイター/Svebor Kranjc)
3月14日、米環境団体「クライメット・セントラル」などは、地球温暖化に伴う海面上昇により、米国の沿岸地域に住む500万人近くが大規模な洪水被害に遭う恐れがあるとのレポートを発表した。写真は2010年撮影(2012年 ロイター/Svebor Kranjc)


[ワシントン 14日 ロイター] 米環境団体「クライメット・セントラル」などは14日、地球温暖化に伴う海面上昇により、米国の沿岸地域に住む500万人近くが大規模な洪水被害に遭う恐れがあるとのレポートを発表した。このレポートは、2010年の国勢調査に基づく人口統計と米海洋大気局(NOAA)による高潮線の最新調査を参考に作成されたもので、米国本土の海岸沿いの地域に最も深刻な被害が出ることが示されている。

クライメット・セントラル代表で、レポートの共同執筆者でもあるベン・ストラウス代表は、フロリダ南部が温暖化の影響で勢力を増す高潮や台風から「防御できない」可能性が高いと指摘。損害規模はフロリダ南東部だけで300億ドル(約2兆4900億円)に上るとみられている。

また、これまで深刻な洪水が起きていない地域もあるカリフォルニア州は、今後数十年内に被害を受ける可能性があるという。

ストラウス代表によると、温暖化による氷河や氷床の融解により、世界の海面は1880年以来、約20センチ上昇している。

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE82D04G20120314