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地球の反対側のオーストラリアは夏真っ盛り。4日連続で気温40℃以上の異常高温に見舞われている。火災警報発令の地域も(各紙)

2018-12-29 21:57:50

Ausrtraria1キャプチャ

 

  寒気が日本列島を襲う中、地球の反対側のオーストラリアは夏真っ盛りで一部の地域では、気温が4日連続で40℃以上を観測、平年を最高で14℃も上回る酷暑に見舞われている。サウスオーストラリア、ビクトリア、ウエスタンオーストラリア各州の一部地域では最高度の危険性などを示す火災警報が発令された。

 

 (写真は、気温上昇が40℃を上回る地域(ピンクの部分)を示す気候モデル)

 

 CNNによると、オーストラリアの気象局は27日、同国南東部のニューサウスウェールズ、ビクトリア、サウスオーストラリア各州の大半の地域が、平年に比べて最大で14℃高い過酷な熱波に襲われたと報告した。気温は連日、40℃を突破している。

 

 この時期としては異例の暑さの連続は、豪州大陸の多くの地域上空を、ここ数日間、広範囲に高気圧が覆っていることが原因とされる。また太平洋上で発生するエルニーニョ現象によって、熱帯海域の海面水温の高温化も、豪州南東部の多くの地域により高温、より乾燥した気候を生じさせている、という。

 

 熱波の影響を受けている州の一部では、火気使用が禁止された。ウエスタンオーストラリア州の一部地域では今後、気温が45℃を超える可能性もあると警告されている。

 

 毎年、オーストラリアは1月の気温が夏季で最も暑い時期になる。今回の12月中の熱波到来は、1月のさらなる高温の予兆との見方も出ている。実際に、今年の1月には、シドニーで過去約80年で最高となる47.3℃を観測している。1939年に47.8℃を記録して以来の高温となった。

 

 その結果、野生のオオコウモリ数千羽が脱水症状に見舞われ、止まっていた木から次々と落ちて死ぬなどの異常な現象が発生した。熱波でコウモリの脳が「過熱状態」になって落下したとみられる。野生動物にとっても、経験したことのない猛暑だった。その猛暑がすでに再来しているわけだ。http://rief-jp.org/ct12/75812

 

 オーストラリアでは今年の冬季に当たる8月には、異例の高温や乾燥気候に襲われ、一部地域が深刻な干ばつに見舞われるなど、気候変動の激化にさらされている。

https://www.cnn.co.jp/world/35130731.html