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トランプ大統領、米環境保護庁(EPA)長官に、現在代行中のウィーラー氏を指名。反パリ協定の路線は継続(RIEF)

2019-01-10 16:14:41

Whilerキャプチャ

 

 トランプ米大統領は9日、空席となっている米環境保護庁(EPA)長官に、現在、長官代行を務めているアンドリュー・ウィーラー氏(Andrew Wheeler)氏を指名した。同氏は石炭業界のロビイスト出身で、前任のプルイット氏同様、トランプ政権の反「脱石炭」政策を継続的に主導することになる。パリ協定離脱のトランプ路線は引き継がれることになる。

 

 ウィーラー氏は、オハイオ州の出身で、ブッシュ政権(George H. W. Bush、パパ・ブッシュ)の際に、EPAの汚染防止有害物質局で Special Assistantを務めて以来、米議会での環境関連委員会に加わるなど、長年にわたってr米国の環境政策に関与してきた。ただ、そのスタンスは、「管理された環境政策」ともいうべきもので、 従来のEPAの環境保護のスタンスとは一線を画してきた。エネルギー団体の「National Energy Resource Organization (NERO)」の会長職なども歴任している。

 

 前任のプルイット氏は、公費の無駄遣いや地位乱用の疑いなどのスキャンダルが噴出、昨年7月に辞任を余儀なくされている。ウィーラー氏はプルイット氏の辞任後、長官代行としてEPAの業務を継承してきた。同氏は、長年の環境政策への関与、議会での経験等を踏まえ、実務的な能力を評価する向きもある。http://rief-jp.org/ct5/80754

 

https://www.epa.gov/aboutepa/epas-acting-administrator