HOME8.温暖化・気候変動 |2018 年の世界の自然災害、被災者数は約6177万人。死者数1万人強。日本は7月の西日本豪雨被害など被災者数で9番目、死者数は4番目。「災害ニッポン」明らかに。国連調べ(RIEF) |

2018 年の世界の自然災害、被災者数は約6177万人。死者数1万人強。日本は7月の西日本豪雨被害など被災者数で9番目、死者数は4番目。「災害ニッポン」明らかに。国連調べ(RIEF)

2019-01-26 08:23:01

UNキャプチャ

 国連国際防災戦略(UNISDR)は24日、2018年に世界で地震や津波、洪水などの自然災害で被災した人は約6177万人に上ると発表した。死者は1万373人だった。国別被災者数では日本は約160万人で9位、死者数では7月の台風7号による西日本集中豪雨などの被害で419人となり、全体の4位だった。

 年間の被災者数が最も多かった災害は、洪水で全体の過半数の3538万人を占めた。次いでハリケーンなどの暴風(Storm)の1288万人、干害の936万人となっている。国別で被災者が最も多かったのはインドの2390万人、フィリピン(649万人)、中国(641万人)と続く。

 18年で最も死者が多かった災害は地震・津波の4321人、次いで洪水の2859人、暴風の1593人だった。

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 全体の死者数は前年より約1000人増だったが、2000年以降では、7番目に少ない年となった。この間でもっとも死者数が多かったのは、2010年のハイチ地震の29万7140人。UNISDRは、年間の被害は比較的少なかったものの、地球温暖化の加速に伴って台風等の影響が増大、災害リスクは高まっていると指摘している。

 水鳥真美国連事務総長特別代表(防災担当)は「もはや世界に異常気象による被害から逃れられる場所はない」と指摘、グローバルに防災・減災対策を進めることが求められていると強調している。

https://www.unisdr.org/archive/63267