米国営テネシー川流域開発公社(TVA)理事会は、保有する二つの老朽化した石炭火力発電所の閉鎖を決めた。一つは過去に全米最大の火力発電所と呼ばれたパラダイス火力。発電所閉鎖には、州知事が反対、トランプ大統領も「待った」をかけていた。だがTVA理事会は、対象7州の電力需要が伸びないこと、老朽原発の修理費等がかさむことなどの経済的理由で閉鎖を決断した。
閉鎖が決まった火力発電所は、ケンタッキー州西部にあるパラダイス石炭火力3号機(発電量1150MW)と、 テネシー州ノックスビルのブルラン石炭火力(同800MW)の2つ。前者は稼動後49年、後者は52年が経過している老朽施設だ。パラダイスの1、2号機はすでに2017年に閉鎖され、天然ガス(LNG)発電所にリプレースされている。
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