低緯度地帯や亜熱帯地帯の海洋上空の20%を覆う層雲(Stratocumulus clouds)が、大気中のCO2量の増加で、霧散無消する可能性があるとの研究論文が発表された。層雲は太陽光を宇宙空間に反射することで、地球の気温上昇を防いでいる。その機能が消えると、気温上昇はこれまでの予測より最高で8℃追加されるという。海面は上昇し、熱波は激化する。
論文は、米カリフォルニア州パサデナ(Pasadena)にあるジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)の科学者タピオ・シュナイダー(Tapio Schneider)氏らが英科学誌nature Geoscienceに掲載した。
層積雲は、低緯度地帯である米カリフォルニア州、メキシコ、ペルー……
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